市役所事務仕事の実際(9)
これまで例として取り上げてきた福祉部門での新規事業の立ち上げ例については、いったん今回でおしまいです。
9 申請受付・事業開始
さあ、いよいよ申込み受付開始です。
事業によって電話での受付か窓口で申請書による受付かは異なります。
これまで検討してきた予測のとおり、実際に受付の手続はスムーズに流れるか?予想外のケースはないか?「こういう場合は申請できますか?」といった、グレーゾーンの対象者に関してどう判断するか?などなど、実際に始まってみると、これまで机上で考えてきたことと比べて予想外のことも起こり得ます。
ケースごとに個別に対応する経験を蓄積して、必要があれば運用の仕方やマニュアルの改訂をします。事業をまわしている中で生じた、想定外のケースや、予想外のクレームなどに対して、どう対応するか?その場で解決できるものか、今後の規定の改正を要するものか?・・・
ともあれ、申請受付から審査、決定、サービス提供、費用支払いまで一通りまわして、「ちゃんと計画どおりまわった」とホッと胸をなでおろせます。
それもつかの間、新規事業は目立つので、利用者数などの実績について、議会などで質問されたりします。そのため、申請数や給付額など、実績の数字は押さえておくようにします。
こうして、事業計画から予算取りを経て(PLAN)、実際に事業を執行し(DO)、実績をまとめそれを評価し(CHECK)、それに対する改善(既定やマニュアルの改訂=ACTION)という流れになります。
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