2012.11.14 Wednesday 21:39

お役所仕事を貫かない

市役所論文・面接試験対策
お役所仕事を貫かない


前回ブログ「お役所仕事を貫くvol.2」(http://blog.siyakusyo.net/?eid=34)のつづきになります。


神奈川県逗子市で起こったストーカー事件について、被害者の個人情報は、警察や探偵、そしてネット掲示板により加害者(被疑者)の知るところとなったようです。


探偵やネット掲示板などの「おかげ」で、警察が被害者の氏名や住所の一部を読み上げた、という「不祥事」感はだいぶ薄まってきたようです。


警察に言わせれば、ぜんぜん不祥事なんかではなく、法令に則った正規の手続きだった、ということでしょう。そこんところが「お役所仕事」です。


ストーカー加害者に被害者の氏名・住所に関する情報を読み上げる。これが、担当警察官がうっかりいつものやり方でやってしまったのか、それとも「ストーカー加害者だが、法令に従って通常の手続をしないわけにはいかない」という職務上の責任感から、あえて読み上げに踏み切ったのか。


これは、どちらも「すべきでない」お役所仕事だと思います。


まず、「ついうっかり」。私自身を含め誰しも「うっかり」はあるので、そこを否定するつもりはありませんが、「ストーカー」という事案だということに対する想像力やそこから生まれる慎重さが足りないと言わざるを得ません。人ひとりの命にかかわることです。


また、うっかりしていたわけではなく、わかっていたけどあえて、通常通りの手続きを踏んだという場合。こういうジレンマは、命にかかわるほどではない市役所の日常業務でも、よくあるジレンマです。私自身は、こうしたジレンマを抱えたときの解決法として、


1 どちらが全体のメリットが大きいか
2 法令どおりの手続をとらずに済む代替策はないか
3 法令どおりの手続をとらなかったことによる責めを負ったときに、理由が成り立つか


といったことを判断基準にしています。


例えば、前回の「恩人・友人の住所を知りたい」という問い合わせに関しては、ほぼ間違いなくウソ偽りではなく、教えてあげた方がその人に喜ばれ役に立つ、という点で全体のメリットに貢献するようにも思えますが、しかし所詮自分の思い込む「ほぼ」であり、ウソ偽りでない客観的証明がない(もしウソ偽りだった場合に、被害者からどうしてウソ偽りでないと判断したかその証拠を求められたときに、提示できない)し、第一、当の「恩人・友人」にしてみれば、自分の住所をその人に知られたくないかもしれません。そういった判断から、絶対に断ります。お役所仕事を貫きます。


しかし、今回のストーカー事案の場合はどうか。警察の読み上げが直接の原因で命が奪われたわけではないかもしれませんが、そんな重大なリスクがあるのにそれを承知であくまでお役所仕事を貫くのか?そもそも、そのリスクの重大さに気づいていなかったは論外として、わかっていてあえて所定の手続きを貫くぐらいなら、それをせずに責めを負っても構わないから、お役所仕事を貫かない、という勇気をもちたいものです。もちろん、勇気だけではなく、関連法令に熟知していることが、バックグラウンドとして必要になります。前提としても知識がしっかりしていれば、判断できる勇気もおのずと湧いてくると思います。


(応用問題−論文・面接)
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