インフレ発言と役所
報道によると、「政権を取ったら輪転機を回し続けお札を刷り続ける」との発言の「おかげ」で、円安・株高だそうです。
これは、役所にとっても「一見」メリットがあります。
お札を刷りまくれば、「円」が安くなる、つまりお札の価値が下がります。1万円で買えた「モノ」が、2万円、3万円、・・・10万円出さないと買えなくなるかもしれません。
ということは、借金つまり「国債」や「地方債」の返済すべき金額の実質価値も下がります。仮にお札の価値が下がって、1万円のものが10万円になってしまったとしても、900兆円の借金が9,000兆円になるわけではなく、やはり900兆円返済(償還)すればいいのです。実質借金が10分の1に圧縮されることになります。
ですから、このようなインフレ政策は、国や地方の借金の観点で言えば「徳政令」です。実質借金棒引きですから。
しかしその結果、誰も国債や地方債なんか買わなくなります。国債利率を40%にしたとしても。ギリシャです。
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